武道の稽古は、人に教えてもらって上達するものではない。
その武術の内容によるし、そこに集まってくる人数にもよるという前提だが。
ここが一番スポーツと武術の差のような気がしてならない。
スポーツはプレーヤーの特性(個性)に合わせてトレーニングしていくが
武術は絶対的な術があり、それに身体を合わせていくのが稽古。
その上で、身体が動かない、硬いなどの個人差が出てくるのは当然。
でも出来ない、動かないで諦めていると続けることさえ怪しくなってくる。
しかし、動かないけど近づけようとする努力、身体は硬いけど柔らかくなるはずと
信じて稽古することが、数年後の大きな差と帰ってくる。
それは間違いのないことなのだが、大体の人は諦め、そして形が変わっていく。
形が変わっていくのを注意されると、オレの身体では出来ない・・と言い訳。
しかし、稽古している先達の人たちをよく見て欲しい。
その中には自分と同じような体つきの人や身体の硬い人などもいるに違いない。
その人を見ているとヒントになり、身体の動かし方を知ることになる。
それが、見取り稽古である。
身体の使い方も知ることができるし、型稽古の流れも知ることができる。
・・・できるのだ。
しかし、そのことが出来ないことが多いように感じる。
どうしても武道は身体動かして、木刀を振ることばかりが稽古ではないのだが
ついついそちらの派手な方ばかりしたがるもわかるが、
見取り稽古という稽古があることも知っていて欲しい。
そしてついでに言うと
武道は、丁寧に教えられるものではないことを 書いておく。
最近BLOGで見つけた文言の中に
初心者には「丁寧」に教えますので、安心してきてください、とあったので。
丁寧に教わることは最初だけにして欲しい、と思う。
あえて蛇足になるが。
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